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【06.05.03】憲法記念日 せめぎあいのなか9条守れと決意あらたに

日本国憲法ができて60年目の国会にて

 この11月に日本国憲法公布60年を迎えようとする今年、5月3日の憲法記念日を特別な思いで迎えました。衆議院の憲法調査特別委員会に席をおき、9条改憲による「戦争をする国づくり」をすすめるのか、それとも日本国憲法を生かした政治を実現するのか、激しいせめぎあいを実感する日々です。

 改憲勢力は、この日を憲法改悪に向けた日程を描きながら迎えています。先日おこなわれた憲法問題各党討論会で、自民党代表は「昨秋だした新憲法草案のバージョンアップをしていきたい」といい、公明党代表は「改憲志向ではないが、世の中的にはそうなので秋にも『加憲』案をまとめる」とのべました。民主党代表も「全国で憲法対話集会を始めたが、党としても方向をまとめていく」といいました。そしていま、衆議院の憲法調査特別委員会を舞台に、そういう勢力が9条改憲の条件づくり、機運づくりをねらって、憲法改正国民投票法案をとりまとめようとしています。

 その一方で、国民のみなさんによって着実に前進している9条守れという力強い運動が、この国会にも響いてきています。全国で5千近くになり、毎月100から200のテンポで増えている「9条の会」。平和・民主団体が参加している憲法改悪反対の「共同センター」の各地でのがんばり。国会にも、たくさんの9条守れ、憲法改悪反対、国民投票法案反対の署名が確実に届いています。憲法調査特別委員会での参考人質疑に出席した日本雑誌協会の代表は、繰り返し「9条の会」に触れました。

 こうした流れが、日本共産党、社会民主党の論戦とあいまって、改憲勢力の思惑通りにはさせていません。世論調査でも、戦後、日本国憲法が「役立った」と8割が評価し(毎日)、国民投票に関する法律をいま必要だとは思っているのは3分の1以下にすぎず、憲法改正議論は、いまの国会議員に任せていいとは思わないと7割以上が答えています(朝日)。

 憲法記念日にあたって、このような世論や運動の広がりに大いに確信をもって、みなさんとともに、9条守れ、国民投票法案はいらないと国会論戦でもがんばりぬきたい。その決意を新たにしています。

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