投稿

【06.05.02】竹ノ塚駅付近の鉄道高架化などで東武鉄道本社に要望

田村智子参院東京選挙区候補、渡辺康信都議、足立区議団、住民とともに

要望する笠井議員ら
(本文は「しんぶん赤旗」2006年5月3日付より)
 日本共産党の笠井亮衆院議員、田村智子参院東京選挙区候補、渡辺康信都議、足立区議団と地元住民は2日、東武鉄道本社を訪ね、竹ノ塚駅付近の鉄道高架化の早期実現などを申し入れました。
 渡辺都議は「2005年3月、4人が死傷した竹ノ塚駅南側踏切事故から1年2ヶ月。緊急対策は完了したが、区民はいつごろから高架化の工事に入るのか知りたがっている」と延べ、鉄道高架化の「年次計画」の作成、公表を求めました。
 小野里一彦鉄道事業部本部計画管理部長は「国、都、区、東京メトロ、東武の5者で定例会を開き、問題解決に向け話し合っている。踏み切りをなくす点では一致しているが、方法についてはいくつかのパターンを検討している」と述べました。
 これに対し、笠井氏らは「踏切事故の当事者として責任を重く受けとめるべきだ」「鉄道を高架にするというのは住民の総意だ」「一刻も早く、何年までに高架化にするという態度を示すべきだ」と語りました。
 東武側は「現在、国庫補助調査を行なっており、今度こそ実施案を出したい。地元連絡協議会からの要望書は受け取っている」とし、調査結果は中間報告も含め、まとまり次第、公表する意向を示しました。
 渡辺氏らはこのほか、朝のラッシュ時に踏切が40分近く閉まっている牛田駅に地下自由通路や北口改札口をつくること、五反野、竹ノ塚、堀切の各駅にホームへのエレベーター設置を求めました。
 五反野、竹ノ塚両駅へのエレベーター設置について東武側は、足立区とは合意していることを明らかにし、交通バリアフリー法による補助金の申請をしたと答えました。

●東武伊勢崎線竹ノ塚駅付近の鉄道高架化の早期実現と牛田駅南北自由通路や北口改札口の設置、 五反野駅、竹ノ塚駅ホーム、堀切駅のエレベーター設置等に関する要望書
▽竹ノ塚駅付近の鉄道高架化について
 東武伊勢崎線竹ノ塚駅南側踏切事故から一年二ヶ月になろうとしています。この間、貴東武鉄道(株)をはじめ多くの関係機関のご努力に心から敬意を申しあげます。今後とも引き続き竹ノ塚駅付近の高架化を早期に実現し乗客の安全とサービスのより一層の向上めざし取り組んでくださいますようあらためて強く要望いたします。
 竹ノ塚駅南側踏切事故に関する緊急対策の実施も完了し鉄道高架化に本格的に取り組む段階にきているのではないかと思います。竹ノ塚駅付近の鉄道高架化を求める声は地元住民はいうまでもなく、全区民の強い願いとなっています。いま区民が一番知りたいのは高架化についての具体的な「年次計画」と「いつ頃から高架化の工事に入れるのか」などの今後の見通しです。
 国土交通省は現況下での高架化を「補助事業」として認めています。足立区も一日も早く高架化を実現させようと六十億円もの莫大な財源を積み立てました。このような状況の中にあっても「高架化」の具体的な「年次計画」はいまだ公表されておりません。「年次計画」を一日も早く作成し取り組むかどうかは、すべて貴東武鉄道(株)の姿勢にかかっているのではないでしょうか。
 区民の「心配」や「不安」に応えるためにも、貴東武鉄道(株)はすみやかに「いつ頃から工事に入り、いつ頃までに完成させるか」という全体計画ともいうべき「年次計画」を作成し公表すべきです。貴東武鉄道(株)は誠意をもって「高架化」の実現にむけ、全力で取り組んでいただきたく強く要望いたします。
▽牛田駅の南北を結ぶ地下自由通路の設置と北口改札口の設置について
 牛田駅の利用客は駅の北側の住民が多いのですが、牛田駅北口改札口がないため大きく遠回りしなければなりません。そのために現在ある牛田駅西側の踏切を利用せざるをえません。この踏切の朝のラッシュ時間帯は(四十分以上閉まっている)ポールを持ち上げて走りぬける人が少なくありません。事故が起きてからでは遅すぎます。そのためにも改善策が必要と訴えて来ましたが、この度、駅北側にありました三共化学工業所跡地が、いま更地になっており、話によりますと、マンション建設を予定していると伺っています。この開発にあたってすでに地元町会連合会からは駅の南北を結ぶ自由通路の設置を求める陳情書が提出されています。また、地元住民からは牛田駅北口改札口をあわせてぜひ設置してほしいという切実な声がたくさん寄せられています。
 これらが実現できれば鉄道による南北分断も一定の改善がはかられ、あわせて北口改札口ができれば街の活性化の大きな力になることを確信しています。足立区にも実現を引き続き強く要望し続けていきたいと思っています。貴東武鉄道(株)におかれましては、これらの要望実現のために積極的に取り組んでいただきたく強く要望いたします。
▽五反野駅、竹ノ塚駅、堀切駅ホームにエレベーターの設置を
 多くの駅にエレベーターの設置がすすみ、障害者や高齢者にとって本当に助かっています。しかし、まだ未設置の駅も残されており一日も早い設置を心から要望いたします。
・五反野駅 五反野駅はエスカレーターはありますがエレベーターはありません。バリアフリー対応のエスカレーターだということですが、実際には車イスでの利用はしにくいし、通常は上がり専用になっていますから、下る時は足の悪い高齢者や、大きな買い物を持った人は困っています。ベビーカーの使用もしづらいです。こういう声にもとづいて集まった署名は千名をこえ、貴社に届いていると思います。(二〇〇三年六月四〇七名分を皮切りに3度)。「エスカレーターだけでバリアフリーになるわけではない」は足立区議会では党派をこえた声になってなっており、東武鉄道(株)でも「補助金が出るなら」と言っているときいています。ぜひ五反野駅に早急にエレベーターを設置していただけますよう強く要望します。
・竹ノ塚駅 現在二階の改札口までのエレベーターは設置されていますがホームに行くには改札口から階段を降りて行かなくてはなりません。逆に帰りはホームから上らなくてはなりません。車イスを利用している方や足の不自由な方にはとても階段の利用は一人では困難です。「鉄道高架化」が実現すれば新たなホームへのエレベーター設置は必要ありませんが実現する迄の間はどうしても必要です。駅の利用客が多い竹ノ塚駅ホームへのエレベーター設置を強く要望いたします。
・堀切駅 曙町の住民が上りホーム(浅草行等)を利用しようとすると横断橋を渡らなければ行けません。横断橋は電車の架線の上に設置されているため登り階段数が五十段、下り階段数が四十七段もあるのです。高齢者の方も渡る気はしないでしょう。まして車イスを利用している障害者の方や足の不自由な方はとても利用できるような横断橋ではありません。まして駅のすぐそばに病院がありますから、病院に行く高齢者の方々も異口同音に「あの横断橋は渡る気がしない」といって、目の前にある駅を利用できないでいるのが現状です。
 貴東武鉄道(株)は堀切駅は一日の乗降客が五千人以下ということで目をつむってしまっているのでしょうか。したがって、足立区が横断橋をつくったのでしょうか。たとえ、乗降客が千人であろうと、五百人であろうと、誰にでも差別なく駅や公共施設は利用できるようにしなければならないことです。まして障害者の方々の行動範囲を大きく左右する駅がバリアフリーになっていないなどとは、差別意識を容認しているといわれても仕方のないことです。 堀切駅にもホームをエレベーターで結び誰もが心配なく駅を利用できるよう抜本対策を講じ住民の願いに積極的に応えてくださることを強く要望いたします。
▽その他
・梅島駅のハトのふん問題

         平成18年5月2日
       日本共産党   笠井 亮衆院議員事務所
                 渡辺やすのぶ都議事務所
                 日本共産党足立区議団
東武鉄道株式会社殿

PAGE TOP