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【10.03.12】抑止目的で「核保有」認めると岡田外相

核兵器廃絶の流れに逆行するものだ

 
外務委員会で岡田外相の核廃絶の考えを追及
日本共産党の笠井亮議員は12日の衆院外務委員会で、鳩山政権が検討課題にしている「核兵器保有の目的を核使用の抑止のみに限定する」という政策について「特定の国にだけ核保有を認め、その現状を固定化するだけだ」と厳しく批判しました。
 岡田克也外相は1月の国会での外交演説で、「『核兵器のない世界』を実現するための第一歩となる具体的な手段」の一つとして、「核兵器保有の目的を核兵器使用の抑止のみに限定することといった考え方に注目している」と言及しています。
 笠井氏は、「米国など核保有国にこうしたことを求めるのは、『核兵器を持っていい』とお墨付きを与えることになる。これがどうして『核兵器のない世界』を実現するための第一歩なのか」と質問。
 岡田外相は、「核兵器の役割を限定することが重要。将来的に、核兵器そのものを使えないようにすることへ向かう」などと答弁しました。
 笠井氏は「残虐・非人道兵器の核兵器をなくそうという5月のNPT(核不拡散条約)再検討会議に向けた世界の流れに逆行する。およそ被爆国政府がいうべきことではない」と迫りました。
 「現実の道筋とのバランスがある」などと答弁した岡田外相にたいし、笠井氏は、「いかなる形であれ、『核抑止論』『核の傘論』こそ、『核のない世界』への一番の障害だ。日本は、この考えから抜け出すべきだ」と力説。核兵器廃絶を主題とした国際交渉をすみやかに開始させるためイニシアチブを発揮すべきだと強く求めました。
(しんぶん赤旗/2010年3月13日より)
◆審議録(PDF/bt_20100430111942.pdf) 

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