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【21.10.02】「日本の前途は日本共産党の躍進にかかっている」 政権交代をはじめよう/東京・新宿 志位委員長が訴え

総選挙を目前に控え、日本共産党と立憲民主党が自公政権を倒し新しい政治をつくるための政権協力の合意をしたもとで、日本共産党の志位和夫委員長は2日、東京・新宿駅前でオンライン街頭演説を行いました。志位氏は、「今度の総選挙で、日本共産党は、党の歴史で初めて、政権交代、新しい政権の実現に挑戦します。その最大の推進力になるのは、日本共産党の躍進です」と力を込め、衆院東京比例で110万票以上を獲得し、現有2議席から、史上初の4議席に挑戦するとして、「総選挙で、首都・東京から日本共産党の大躍進を」と訴えると、大きな拍手に包まれました。


東京比例の笠井亮、宮本徹両衆院議員、池内さおり前衆院議員、谷川智行、坂井和歌子、細野真理の各予定候補が訴え、東京の小選挙区予定候補9人が紹介されました。多くの通行人が足を止めるなど関心を集め、「共産党がんばれ」と声援を送る若者の姿もありました。オンラインでは6400カ所で視聴され、1万3000人超に達しました。

志位氏は、自民党新総裁に岸田文雄氏が選出されたことについて、「岸田氏は、9年間の安倍・菅政治を、重要閣僚、党の幹部として、中枢で支えてきた」と指摘。総裁選でも、憲法9条改定、原発再稼働を進めると公言し、国政私物化疑惑の真相究明に背を向けており、自民党役員人事でも「安倍カラー」がはっきり出てきたと強調。「これでは『安倍・菅直系体制』というほかないではありませんか。日本の政治を変えるには、政権交代が必要です」と訴えました。

その上で「うれしい報告が二つあります」と語りました。

一つは、9月8日に市民連合と日本共産党、立憲民主党、社民党、れいわ新選組の4党首が野党共通政策に合意したことです。志位氏は、共通政策が、「安保法制廃止」「辺野古新基地建設中止」「医療費削減政策の転換」「消費税減税」「原発のない脱炭素社会」「選択的夫婦別姓」など六つの柱、20項目にわたるとして、「これは9年間の安倍・菅自公政権をチェンジする要となる政策です。これで共闘の政策の旗印が立派に立ちました」と紹介しました。

もう一つは、9月30日、志位氏と立民の枝野幸男代表が党首会談を行い、政権協力で合意したことです。志位氏は合意した3項目を紹介し、「政権協力の合意は初めてであり、市民と野党の共闘を大きく発展させる画期的合意です」と強調。「新政権」を「閣外協力」で支えるとして、「わが党は最初から『閣内でも、閣外でも、どちらもありうる』と言ってきました。大臣のポストがほしくてやっているわけじゃない。日本の政治が変わればいい。党首合意は、『市民連合と合意した政策』を実行するために協力すると、きわめて具体的に確認されています。まさに日本の政治を変える合意ではないでしょうか」と述べました。

その上で、「日本共産党の99年の歴史で、政権協力の合意をえて、総選挙をたたかうのは初めてです。政権交代をはじめようではありませんか。自公政治を終わりにして、新しい政権――野党連合政権をつくるために、みんなで力をあわせようではありませんか。そのためにも、比例では、ブレずに、誠実に、共闘発展のために力をつくしている日本共産党の大躍進を」と呼びかけました。

新型コロナ対策に話を進めた志位氏は、感染爆発、医療崩壊で多くの人命が失われたとして、「やるべきことを怠ってきた政治の責任であり、自公政権による『人災』です」と指摘。岸田新総裁は、このことに一言の反省もないと批判し、「新規感染者が減ってきた今こそ『第6波』への備えに全力をあげる必要があります」と強調しました。

その上で、新しい日本をつくる四つのチェンジ((1)新自由主義を終わりにして、命とくらしを何よりも大切にする政治(2)気候危機を打開し、地球の未来を守る政治(3)ジェンダー平等の日本(4)憲法9条を生かした平和外交)を縦横に訴え。この中で志位氏は、岸田新総裁が、「アベノミクス」を礼賛・継承し、選択的夫婦別姓でも「引き続き議論」と先送りの姿勢を示し、核兵器禁止条約への参加を拒否するなど、いずれの課題でも後ろ向きであることを指摘し、「政権交代が必要です」と訴えました。

最後に志位氏は、「総選挙で政権交代が実現し、新しい政権がつくられたときに、新政権が合意した政策を実行にうつし、揺るがずに前進するためには、それを支える強大な日本共産党国会議員団がどうしても必要です」と強調。「日本の前途は日本共産党の躍進にかかっています。首都・東京から日本共産党の大躍進を」と訴えると、大きな拍手が湧き起こりました。

若者に寄り添ってる

「すごいな共産党」「よく集まっているね」―通行人からも、そんな声が上がるほど熱気に包まれた新宿での街頭演説。友人との待ち合わせで時間があったので何となく演説を聞いたという会社員の女性(23)=東京都江東区=は、これまでの選挙では「何も考えずに」自民党に投票してきました。「コロナで大勢の人が亡くなる中で、与党は冷たいと感じるようになりました。(志位さんの演説で)最低賃金を1500円にとか非正規雇用を正規にとか、共産党が国民に寄り添っていることがよくわかりました。友達にも共産党をおすすめします」と笑顔で語りました。

【「しんぶん赤旗」2021年10月3日付】

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