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【14.09.18】笠井氏 韓国与野党幹部と懇談

来年、国交正常化50周年/新たな友好の一歩に

 
 日本共産党の笠井亮衆院議員は16日から18日にかけてソウルの韓国国会で、与野党の幹部らと懇談しました。笠井氏と韓国与野党幹部らは、北東アジアの平和のためにも日韓国交正常化から50周年となる来年を“心通う新たな友好の一歩”にしようとの思いを語り合いました。

 18日に懇談した与党・セヌリ党最高委員の李貞鉉(イ・ジョンヒョン)議員は、朝鮮王朝儀軌(ぎき)返還の取り組み以来の旧知の間柄。笠井氏は、日本共産党が「北東アジア平和協力構想」を提唱し、日本軍「慰安婦」などの歴史問題の解決を重視していることを紹介。李氏は、「私たちと同じ心で韓日友好と北東アジアの平和を実現しようとしていることに敬意を表する」と述べ、「来年を韓日関係の新しい始まりの年にしたい」と強調しました。

 17日には国会女性家族委員会の兪承希(ユ・スンヒ)委員長(野党・新政治民主連合)と懇談。笠井氏が「植民地支配の傷跡がいろんな形で韓国に残っていると思う」と述べたのに対して、兪氏は「正確な事実認識と教育が大事で、事実をわい曲しようとする人々がいることは残念だ」と語りました。

 16日にはセヌリ党院内報道官の金賢淑(キム・ヒョンスク)議員と懇談し、歴史問題解決や北東アジアの平和を目指した日韓議員交流について意見交換しました。

被害者施設「ウリチプ(わが家)」を訪問

 
 笠井氏は18日、元日本軍「慰安婦」被害者が生活するソウル市内の施設「ウリチプ(わが家)」を訪問しました。同施設は1990年代から「慰安婦」問題解決のために活動している韓国挺身(ていしん)隊問題対策協議会(挺対協)が運営しています。

 笠井氏は元「慰安婦」被害者の金福童(キム・ボクトン)さん(89)と懇談し、「みなさんが生きておられる間に『慰安婦』問題を解決しなければ、日本政府は永遠に解決の機会を逃しかねない。日韓間の心通う友好関係を築くためにも、今が大事だ」とし、一日も早い解決のために日本の国会で政府に強く求めていきたいと述べました。

 金氏は「私たちはお金がほしくて解決を求めているのではない。日本政府が明確に謝罪すれば、安らかになれる」と語りました。

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