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【10.09.08】京王線で多発する遮断機下りてない踏切での列車通過―安全対策を国交省に要望

都議団らとともに

国交省から説明を聞く
京王線で最近、遮断機が下りていない踏切を列車が通過するなどの重大な問題が相次いでいることについて、党都議団らとともに、国交省から説明を聞き、設備・体制的な面とともに、運転士の劣悪な労働条件などについても改善をはかるよう求めました。
都議団から吉田信夫、たぞえ民夫、清水ひで子の各都議が参加、党杉並地区の金子けんたろう青年・対策室長も同席しました。
京王線(本線、井の頭線)にかかわる重大な事例は、この1年半に報道や発表がされているものだけで次のようなものが明らかになっています。

●2010・08・06久我山駅久我山3号踏切 遮断機が上がったまま電車通過 踏切の電源が切られていた
●2010・07・27久我山駅久我山1号踏切 遮断機が上がったまま電車通過 運転士が通過と思いこみ停車しなかったため
●2010・06・29桜上水駅下高井戸5号踏切 快速列車通過中に遮断機が上がる 電気系統の誤作動(落雷による)
●2010・06・14中河原駅分倍河原3号踏切 駅を通過し停車、遮断機は降下中 運転士が準特急と勘違いし停車せず
●2010・02・12高幡不動車両基地 車両の一部脱輪、大幅遅延に
●2009・09・26千歳烏山駅 駅を通過しオーバーラン。踏切は無遮断 運転士が準特急と勘違いし停車せず
●2009・05・25富士見ケ丘駅高井戸2号踏切 遮断橋が上がったまま電車通過 運転士が信号を見落とレ早く発車させたため

 国交省によると同時期(最近約1年半の間)に東京圏の他の鉄道会社では、ことし3月に京成小岩駅で無警報・無遮断の踏切を列車が通過する事例がおきていますが、京王線の件数は異常です。いずれも重大事故につながりかねないもので、京王電鉄が社内で「対策を講じている」としている端から、新たな問題が発生するという状況です。
 笠井議員は同じ路線で問題が連続していることについて突き詰めて検討することが必要だとのべ、設備や体制的な面での改善を求めるととともに、運転士の長時間労働など労働条件の問題にもメスを入れる必要があることを指摘しました。
その中で、07年5月の国会質問で、鉄道運転士は一般の正社員をはるかに上回る長時間労働を強いられており、鉄道会社の中でも京王電鉄の運転士の労働時間は京成電鉄とともに長いことを指摘し改善を求めたことを紹介。06年に京王線下高井戸駅~桜上水駅間で運転士が信号に気づくのが遅れ、踏切内で立ち往生していた乗用車と衝突し脱線した事故では、国交省の「航空・鉄道事故調査委員会」が07年8月に出した「鉄道事故調査報告書」で、運転士が直前4ヶ月間に1ヶ月83~97時間という過労死ラインを超えるような時間外労働を行っていたことを認定していることなども示し、対応を求めました。
笠井議員が07年5月の質問で示した労働時間の資料

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