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【09.11.18】核密約調査=非核三原則の立場で公開・破棄を

「報告は年明け」笠井議員に 岡田外相が見通し

 
岡田克也外相は18日、鳩山政権発足と同時に自身が外務省に命令を出した、日米核密約などの調査結果について、最終報告は年明けになるとの見通しを明らかにしました。
 衆院外務委員会で、日本共産党の笠井亮議員の質問に答えたもの。
 岡田外相は、外務省の内部調査については、当初の予定通り11月末に結果が出ると表明。その後、有識者らによる第三者委員会を立ち上げ、内部調査結果を分析したうえで「最終報告をまとめたい。年内は難しいがなるべく早く出したい」と答弁。笠井氏が国会報告を求めたことに対しては、「国会の質疑のなかで質問に答えたい」との考えを示しました。
 笠井氏は、領海の幅を12カイリとする領海法(1977年)で、宗谷、津軽、大隅、対馬東水道、対馬西水道の5海峡については3カイリにした背景に、米核搭載原潜の自由通航をもとめた米国の圧力があったとされる問題でも「検証が必要ではないか」と質問。岡田外相は、「興味深い問題ではあるが、公開するかどうかは即答できない」と答えました。
 笠井氏は、「半世紀にもわたって国民と世界を欺き日本に核兵器が持ち込まれてきた」「密約はいまなお『現役』だ」と指摘し、非核三原則の立場で核の秘密取り決めを公開・破棄すべきだと主張しました。(しんぶん赤旗/2009年11月19日より)
◆会議録(PDF/bt_20091204094323.pdf

米軍基地面積が倍増  80年比 日米同盟から脱却迫る

日本共産党の笠井亮議員は18日の衆院外務委員会で、増大する在日米軍基地の規模について取り上げました。
 笠井氏は、1980年当時と今年1月時点での、自衛隊との共同使用分を含めた施設数・面積を質問。防衛省は、80年は120施設・484平方キロ、今年1月1日時点では134施設・約1027平方キロであると回答しました。笠井氏は、「米軍基地の面積は、減るどころか2倍以上にも膨れ上がっている。東京都23区の面積の1・6倍にもあたる」と指摘しました。
 また外務省は、米国防総省の情報として、在日米軍の米兵数が90年で4万6593人、今年1月では3万3428人であると答えました。笠井氏は、海外の駐留米兵は90年で約60万9000人だったのが、今年1月には28万5000人と半数以下になり、ヨーロッパの駐留米兵は31万人から7万9000人と約4分の1になっている実態を紹介。「日本は、他の同盟国と比べても類のない異常な実態だ」と強調しました。
 岡田外相は、「日米同盟はさらに30年、50年持続可能なものになる」と答弁。笠井氏は「米軍基地をこれから半世紀、100年も置き続けるつもりか」と追及し、日米軍事同盟からの脱却をもとめました。(しんぶん赤旗/2009年11月20日より)

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