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【08.08.05】広島訪問、原爆症認定訴訟早期解決めざす集会に参加、被爆者を激励、原爆碑に献花

(記事は2008年8月6日(水)「しんぶん赤旗」より)

原爆症認定集団訴訟の早期解決求め集会
「首相は今こそ決断を」

 「福田康夫首相は今こそ決断を」と、原爆症認定集団訴訟の早期解決をめざす市民集会が五日、広島市内で開かれ、二百人が参加しました。日本原水爆被害者団体協議会、同訴訟全国弁護団連絡会、支援ネットワークの主催です。
 日本被団協の坪井直代表委員は主催者あいさつで、「やっと行政も明るい方向へと行き始めたが問題が残っている。原告全員の認定をかちとるまで頑張りたい」とのべました。
 広島原告団の玉本晴英副団長は「被爆から六十三年間たっても続く原爆放射線の被害の恐ろしさを訴えたい」と語り、長崎原告団の森内実団長は「国はどこまで裁判に負けたら納得するのか。原告が一致団結して頑張る」と表明しました。
 参加した原告、被爆者、支援者らが発言。「針のむしろの上にいるようで、もう耐えられない」「認定問題は核兵器廃絶への一里塚だ」「青年として何ができるか考えたい」と話しました。
 日本共産党から穀田恵二、笠井亮の両衆院議員、仁比聡平参院議員が参加し、穀田氏が「政府は国民や世界の世論から孤立しています。政治的、全面的解決をめざしましょう」とあいさつ。自民、民主、公明、社民の各党議員があいさつし、国民新党がメッセージをよせました。
 全国弁連の宮原哲朗事務局長がこの間の訴訟と運動について報告。福田首相の決断を求めるアピールを採択しました。ボーカリストの形岡七恵さんが歌を披露しました。

被爆者見舞い、激励 共産党代表団原爆病院など訪問

広島市主催の平和記念式典に参加する日本産党代表団(団長・穀田恵二衆院議員)の八人は五日、広島赤十字・原爆病院と広島原爆養護ホーム倉掛のぞみ園を訪問し、被爆者を激励しました。
広島赤十字・原爆病院では土肥博雄院長らと懇談。土肥院長は「急性期病院に指定され長期入院の受け入れができない。入院が必要な人までも病院から追い出す政治がやられている」とし、被爆者が医療制度改悪でも苦しめられていると訴えました。穀田氏は「制度を変えさせるため、ともに声をあげていきましょう」と応えました。
懇談のあと、入院患者と画会。穀田氏は「原爆症認定訴訟の解決と核兵器廃絶の実現へがんばります」と決意を伝えました。
 倉掛のぞみ園では鎌田七男園長らと同園の取り組みについて意見交換しました。その後、四十六人の入所者と画会し、穀田氏が「核兵器は人間がつくりだした兵器。人間がつくったものは人間の手でなくすことができます。核兵器廃絶へむけてがんばりましょう」と語りました。

非核政府の会が献花

 「非核の政府を求める会」は五日朝、広島市の平和記念公園で原爆碑に献花し、原爆による犠牲者を追悼しました。
 献花には、全国商工団体連合会会長の国分稔、日本宗教者平和協議会常任理事の小山弘泉、気象学者の増田善信、広島大学名誉教授の舟橋喜惠、日本共産党衆院議員の笠井亮、非核の政府を求める会事務室長の斎藤俊一の各氏が参加しました。
 毎年、原爆碑に献花をしてきた増田氏は、「六十三年前の原爆で亡くなられた方の無念を核兵器廃絶という形で果たさないといけない」とのべ、二〇一〇年の核不拡散条約(NPT)再検討会議にむけ、「核兵器廃絶に一歩ふみだせるような運動を展開し、二度と核兵器が使われることのないようにしたい」と決意を語りました。

(写真は原爆病院で被爆者を見舞う笠井議員ら)
被爆者を見舞う笠井議員ら

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